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手紙の返事 第8話

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少女が友人達に手紙をそれぞれに書いたのは、
しばらくしてのことであった

但し、メールアドレスは記載したものの、住所は記載されていなかった
プライバシー保護のため、と手紙にも理由が記されていた

友人同士ではLineもあったため、随時回線が復旧していったのだ

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転校直後のクラスは次の様であった

担任の教師は少女が転校したことを告げた後、こう言った

全く突然だが、送り際に挨拶も無いのは
手持無沙汰だから、それぞれで手紙を書いてもらうことにした
こちらで送るから、今から文面を書くように

クラスメイトの心境はそれぞれであった
特に親交の無い男子は通り一遍の言い方をする外は無かった
同じテニス部の者達は複雑であった、何せ自分たちが目撃したこと
ではないからだ、元気でとしか言いようは無い
女生徒の場合は、少女との普段のやり取りを書いていた、
やはり突然のことに驚いたことが記されていた

書けたらこちらに渡すようにな

担任の教師は、住所を逐一書くことはしなかった、
そこは文明の利器を使い、住所をシールにできるツールを使い、
プリントアウトすると、さっさと封筒にシールを貼っていった

少女のプライバシー保護の目的から、クラスメイトには住所は
明かされることは当然ながら無かった

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同窓会、と言って旧同級生と遊びに行ったのは後日である