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手紙の返事 アイドル編 2

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少年は悩んだ後、考えをまとめてみようとした
周囲には「やらない」と言いながら、それでもこだわってはいたのだ

本人なりにはシミュレートしてみた、が解決にはならないようである
トップアイドルの場合、1万通からの手紙が届く、するとまず、
スタッフが点検する、仮に「合格」が出ても、500通の手紙を見る
にはどのくらいかかるのか?

少年はネットで500人分のサインを書き、手が痛くなってしまった
人の話を知った、これは労力としてはかなり大変である

そうすると、返事を出すとなると時間があっても足りるとは言い難い
「読んでくれた」を期待するのが精々だということになる

今度はアイドルや事務所側で考えた、
そう、向こうは向こうでどう考えているであろうか

アイドル側にも言い分はある、というのはこのことからである
サインや返事をネットに出されるケースがあったのだ
返事を出したら出したで、扱われ方にリスクが多すぎる
これでは、断る他は無く、プライバシーも無い

その一方で、アイドルに取っても「支持基盤」とか「支持層」
のようなものはあって、地元の応援してくれる人はどうしても
外せない人達だ、という事情もあった
「固定客」と言えばいいのだろうか、話の内容にはびっくりする

少年は悩んだが、それでも結論を出すことにした