手紙の返事 第5話
今回は第4話までとは、また違う少女にまつわる手紙の話です
少女は引っ越しに伴って、転校したのだった
少なくとも、表向きはそうであった
少女がふと見ると、郵便受けが見たことも無い状態になっている
そう、一杯になって詰まっているのだ
おかーさーん、見てっ
どうしたの、と駆け寄った母親が見たのは、
目一杯に手紙を抱えた娘であった
クラスの人からどどっともらったのを知った母親は安心した
どんな人から来てるの?
今、見る
テーブルは年賀状の仕分けのようになっていたが、
何通かの男子生徒とおぼしき手紙を見て、
急に少女は顔色を変えたのだ
お母さん、これ…
事態を察した母親は、こういったのだ
そう、ならお母さんが見ておくから、
お友達のになさい、後はいいのね?
うん、
そういうと、手紙を抱えて部屋に戻って行った
荷物はまだ余り整理できている訳では無い、
が、手紙の確認をし始めたのであった