小説風のもの、海外コラム、ゲームなど

色々なものを書いてみました

クラス決め vol2 第10話

 

f:id:coolmints77:20200908175640p:plain


説明会が終わり、少年と母親は戻ることにした
ここは少年の自宅

今日のこと、ちゃんとまとめておきなさい、
お父さんに見せるんだからね

はい

少年は自室に戻ると、PCに向かって取り組み始めた

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
食事終わって、父親が言った
それでは、書類を見せなさい

どれどれ
うん、少し時間をもらおう

《しばらくして》

この表は自分が作ったものかな?
(ほ、パソコン教室行かせておいてよかった)
うん

少年は、予めフォーマットを用意しておいて、説明会の終わった後に
インプットしていったのだ

表にはそれぞれの教師の特徴が書かれていた
その中の「板書き」の欄に「放射型」と書かれているものがあった

「放射型」って?
黒板に、自分の半径に沿って放射状に書いていくんだって、扇みたいに
どうやって他の人はまとめるのかな?

ノートを集めて、よくまとめている人を褒めるの、よくできてるって
それで、先生も参考にしているって

…なるほどね

横の欄にあったのは「ホワイトボード型」であった
説明してくれるかな?

黒板の代わりにホワイトボードを使うの、それで、板書きしていって、書いたものをコピーできるから、ちゃんとノートに写さないと消されてしまうかもしれないんだって

なるほど、しっかりノート取れ、だね

一頻りすると母親が尋ねてきた
ぼうや、聞くけど、結局どの先生にする気でいるの?

この先生だと思う

女の先生じゃ、ないの?
母親の感触からすると、丁寧に見えたのだ

女の先生は、女子が多く希望するでしょ、すると、人数調整が入るかもしれないって、だったら、別の先生が無難だと思う

そうだね、出すまで時間はあるんだね、なら明日にしよう
もう、今日は寝なさい

お母さん、よくまとまっているようだね

ごほうびいるかな…

《続く》